Watches and Wonders Geneva 2023(5)

3/29(水)「Watches and Wonders 2023」3日目。

この日は、待望の「AKRIVIA」の工房訪問です。

昨年5月末に「RRCC II」を発表したレジェップ・レジェピ氏とも久し振りの再会です。

「AKRIVIA」の工房は、ジュネーブの旧市街を少し登っていった路地にあります。ガラス越しに中で作業している様子を見ることができます。


こちらは時計の仕上げや組み立てを行う作業。


道を挟んで向かい側には、ケース等外装部分や金属加工を行う工房が。


今回は日本の某有名新聞社の取材も同行で、日本での注目の高さも感じられます。

「RRCC II」のスチール製パーツの磨きを実際に行って下さいました。

時計師は現在6名体制。皆、黙々と作業を続けます。

将来の製品となるであろう、まだ非公開のアイデアスケッチも見せて下さる太っ腹なレジェピ氏。(残念ながらお見せする事はできません。)

取材に対しても、一つ一つの質問に丁寧に答えて下さいました。

道を挟んだ向かいの工房。奥にいる御人は!


もはや伝説のケース職人とも呼ばれるジャン・ピエール・ハグマン氏。

歴史に残る数々の名作モデルのケースを生み出してきた名職人です。


今は、若き天才時計師と称されるレジェピ氏の時計の為にその辣腕を振るっています。



実際に工房内ではレジェピ氏とハグマン氏は互いの意見をぶつけながら作業を進めていました。昔ながらのジュエリー金細工の手法を凝らしたケース作りは、とてつもない手間と忍耐の必要な作業の積み重ねが必要であり、ただその結果、極めて美しい仕上がりのケースを生み出すことが出来るのです。

製作途中のケース本体とラグのパーツ。





また、歯車の加工もここで行っており、先にリム(歯車のスポーク部分)の仕上げを行ったモノを数枚重ねて、同時に歯切りを行っています。

伝説のケース職人と若き天才時計師のタッグとの記念撮影も。


製作途中の「RRCC II」

「RRCC II」がデリバリーされるのが待ち遠しい限りですが、ここまで徹底した仕上げを各時計師が徹底的に行い、仕上げてようやく時計となる事を考えると、時間が掛かるのも頷けます。

またお会いしましょう!


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